試合動画を後から見返したとき、「この打者は誰だっけ?」「今何アウトだったっけ?」と思ったことはありませんか。選手名や場面説明のテロップがあるだけで、動画は何倍もわかりやすくなります。しかしテロップの入れ方を調べると情報が多すぎて、何から始めればいいか迷ってしまう方も多いようです。

この記事では、草野球・少年野球の試合動画を想定し、初めてテロップを入れる方に向けて「どんなテロップを入れるべきか」「基本的な操作の流れ」「見やすく仕上げるコツ」を順番にまとめました。

まず「入れるべきテロップ」を整理しよう

テロップと一口に言っても種類はさまざまです。試合動画で効果的なものを大きく3つに分けると次のようになります。

  • 選手名テロップ:打席に入った選手や、好プレーをした守備選手の名前を表示する。チームのメンバー以外が見たときに特に重宝します。
  • 場面説明テロップ:「3回表 2アウト満塁」「ダメ押しの一打!」など、状況や実況コメントを補足するテキスト。
  • タイトル・区切りテロップ:イニングの変わり目に「3回表」などを表示してチャプター代わりにする。

最初から全部入れようとすると作業量が膨大になります。まずは選手名だけ、あるいは見せ場シーンの場面説明だけに絞るのが現実的です。

テロップ入れに使うソフトの選び方

Windows・Macどちらでも使える代表的な無料ソフトとして、DaVinci Resolve と CapCut(デスクトップ版)が挙げられます。どちらもテキストを自由に配置してフォント・色・表示タイミングを調整できます。

DaVinci Resolve

本格的な映像編集を想定して作られたソフトで、テキストの細かい調整が得意です。操作画面が多機能なぶん最初は少し複雑に感じますが、「Fusionページ」を使わずに「カットページ」か「編集ページ」だけ使うと覚えることが減ります。スマホで撮影した動画をPCに取り込む手順については スマホで撮った野球動画をパソコンで編集する手順 も参考にしてください。

CapCut(デスクトップ版)

スマホアプリとして広まったソフトですが、PC版も無料で使えます。テロップの追加はテキストメニューから数クリックで行えるため、初心者には取り組みやすい選択肢です。

基本的なテロップの入れ方(共通の流れ)

ソフトによって操作名は異なりますが、テロップを入れる大まかな流れは共通しています。

  1. 動画をソフトに読み込む:素材ファイルをタイムラインに配置します。
  2. 表示したいタイミングにカーソルを合わせる:選手が打席に入る瞬間など、テロップを出したい時点を探します。
  3. テキストクリップを追加する:「テキスト追加」や「タイトル追加」のメニューからテキスト用のクリップをタイムラインに乗せます。
  4. 文字を入力して位置・サイズを調整する:プレビュー画面を見ながら選手名などを入力し、画面の見やすい場所に移動させます。
  5. 表示時間を決める:タイムライン上でクリップの端を左右にドラッグして、何秒間表示するか調整します。

一度テロップを1つ作れば、それをコピーして文字だけ書き換えていく方法が効率的です。打席が変わるたびに同じ作業を繰り返す必要がなくなります。

フォント・色・位置の基本ルール

見やすいテロップを作るためのポイントを押さえておきましょう。

フォントはゴシック系の太めを選ぶ

明朝体やセリフ系フォントは細い線が多く、動画では読みにくくなりがちです。「ヒラギノ角ゴ」「Noto Sans JP Bold」「源ノ角ゴシック」などの太めゴシック体が無難です。

白文字+黒の縁取りが鉄板

屋外グラウンドの映像は空・芝・土など背景色が変わりやすく、白文字だけだと見えなくなる場面があります。縁取り(アウトライン・ストローク)を黒で1〜3px程度付けると、どんな背景でも読みやすくなります。

表示位置は画面の下3分の1が基本

プレーの中心は画面中央から上に多いため、テロップは下段に置くと映像を邪魔しにくいです。ただしスコアボードを下に置いている場合は重ならないよう調整が必要です。スコアボードの表示については 試合動画にスコアを入れる方法 をあわせてご覧ください。

テロップを入れすぎないためのコツ

初心者がやりがちなミスは、情報を詰め込みすぎて画面がごちゃごちゃになることです。次のルールを意識するだけで整理されます。

  • 1画面に同時に表示するテロップは2行以内を目安にする。
  • 選手名テロップは2〜3秒で消す。ずっと出しておく必要はありません。
  • 場面説明とスコアボードが重なる場合はどちらか一方を省く。
  • ハイライト動画など短尺なら全打席に選手名を入れず、活躍した場面だけに絞る。

試合のフルバージョン動画でイニングごとの見出しテロップをまとめて入れたい場合は、YouTubeチャプターを付ける方法 と組み合わせると、視聴者が見たい場面に飛びやすくなります。

スコアボードとテロップをまとめて管理したいときは

選手名・場面説明テロップを手作業で入れていくと、それだけでかなりの時間がかかります。さらにイニングスコアまで管理しようとすると、一般の編集ソフトではレイヤーが増えて作業が複雑になりがちです。

NineCutはプロ中継風のスコアボードを試合動画に重ねることに特化したPCアプリで、チーム名・イニング・得点をまとめて表示できます。テロップ作業と並行してスコア表示も整えたい方は、無料で試せますので一度触ってみてください。

まとめ

  • 試合動画のテロップは「選手名」「場面説明」「イニング区切り」の3種類を目的に合わせて使い分ける。
  • ソフトはDaVinci ResolveかCapCut(デスクトップ版)が無料で使いやすい。
  • フォントはゴシック太め、白文字+黒縁取り、画面下3分の1の配置が基本。
  • 1画面2行以内・選手名は2〜3秒表示を守ると見やすくなる。
  • テロップとスコアボードを両立したい場合は専用ツールを活用すると効率が上がる。

テロップはシンプルに始めて、慣れてきたらアニメーションや色使いを広げていくのがおすすめです。まずは選手名を1打席分だけ入れてみることから取り組んでみてください。