試合動画を撮りためているのに、長すぎて誰にも見てもらえない。そんな悩みを持つ草野球・少年野球の関係者は多いと思います。YouTubeショートやInstagramリールのような縦型の短尺動画なら、スマホでサッと見てもらいやすく、チームの仲間や保護者にも広まりやすい形式です。
この記事では、横長(16:9)で撮影した試合動画から、縦型(9:16)のハイライトクリップを作り、YouTubeショートとして公開するまでの手順をステップごとに解説します。切り出す場面の選び方から、フレーム位置の調整、キャプションの入れ方、アップロード時の注意点まで、まとめて確認できます。
縦型ハイライトに向いている場面を選ぶ
まず大前提として、縦型ハイライトに使う場面は自分で選んで指定します。AIが自動で検出してくれるわけではないため、試合動画を見返しながら「ここだ」という場面のタイムスタンプをメモしておくのが最初の作業です。
縦型で映えやすい場面の特徴は次のとおりです。
- ピッチャーの投球からバッターの打撃・結果まで一連の動きが短く完結する場面(15〜30秒程度)
- 走塁や守備のプレーなど、動きの主役が画面中央付近にいる場面
- 得点が入った瞬間やヒーロープレー、ファインプレーなど感情が動く場面
逆に内野ゴロや凡退など動きが小さい場面、複数の選手が広範囲に散らばる場面は縦型に切り出しにくいことがあります。まずは試合の山場となるイニングに絞って素材を探すと効率的です。ハイライト全体の構成については 草野球・少年野球のハイライト動画の作り方 も参考にしてください。
縦型書き出しの基本:フレーム位置を自分で指定する
横長映像をそのまま縦型にすると、左右が大きく切れてしまいます。縦型ハイライトを作るうえで一番重要な作業が「横長映像のどの部分を縦枠に収めるか」を場面ごとに指定することです。
フレーム位置の基本的な考え方
- バッターボックス付近のプレーはバッターが中心に来るようにフレームを調整する
- 打球が外野に飛んだ場面は、打球の行方に合わせてフレームを右や左にずらす
- フレームの位置は場面の途中で動かすことができるので、投球からスイング、そして結果まで一連の動きに追従させると自然に見える
PC用アプリのNineCutでは、縦型(9:16)での書き出し時に横長映像のどこを見せるかをタイムライン上で指定でき、時間に合わせてフレーム位置を動かすことができます。加えて、場面説明のキャプション文字や小さめのスコア表示、末尾のエンドカードも付けられるため、ハイライトとして見栄えのある縦型クリップに仕上げられます。
キャプションとスコア表示でわかりやすさを上げる
縦型ショート動画はほとんどの場合、音声オフで視聴されることが多いです。そのため、場面の状況を文字で伝えるキャプションが重要な役割を果たします。
キャプションに入れると効果的な情報
- 場面の説明(例: 3回裏 逆転タイムリー、9回表 三者三振)
- 選手名やポジション(チーム内で共有する場合)
- 試合日や大会名(記録として残したい場合)
文字は短く端的に。長い文章は読まれる前にスクロールされてしまいます。1クリップに1〜2行が目安です。
スコア表示を小さく添えると、今何対何の場面なのかが一目でわかり、プレーの重みが伝わりやすくなります。スコアボードの表示方法については 試合動画にスコアを入れる方法 で詳しく解説しています。
YouTubeショートとして認識させるためのアップロード手順
縦型(9:16)で書き出したファイルをYouTubeショートとして公開するには、いくつかポイントがあります。なお、書き出したファイルはご自身でYouTubeにアップロードする必要があります。アプリからの直接投稿や予約投稿の機能はないため、書き出し後はパソコンのブラウザからYouTubeを開いてアップしてください。
アップロード時のチェックリスト
- 動画の尺を確認する。60秒以内であればショートとして扱われやすい
- 縦型(9:16)で書き出されているかを再生して確認する
- タイトルにハッシュタグ「#Shorts」を含めるか、YouTube側のショート投稿フローを使う
- 公開範囲を「公開」または「限定公開」から目的に合わせて選ぶ
- 説明欄にチーム名・試合日・場面の概要を書いておくと検索で見つかりやすくなる
YouTubeへのアップロード全般の手順は 野球の試合動画をYouTubeにアップする手順 にまとめています。公開範囲の選び方やタイトルの付け方も確認しておくとスムーズです。
1クリップの長さと本数の目安
ショート動画は短いほど最後まで視聴されやすいと言われています。1本あたりの長さは次を目安にしてみてください。
- 1つのプレーを切り出す場合: 15〜30秒
- 複数のプレーをつなぐダイジェスト形式: 40〜60秒
- 1試合から作るショート本数: 3〜5本程度(打撃・守備・得点シーンなどカテゴリ別に分けると管理しやすい)
最初から完璧なものを作ろうとすると時間がかかりすぎます。まず1本、得点シーンだけを切り出して投稿してみるのがおすすめです。投稿を重ねながら反応を見てフレームの位置やキャプションの書き方を調整していくと上達が早くなります。
撮影時から縦型を意識しておくコツ
すでに撮影済みの動画を使う場合はこの限りではありませんが、これから撮影する場合はいくつか意識しておくと縦型への切り出しが楽になります。
- バッターとピッチャーが同じフレームに収まるバックネット裏やや高めの位置から撮影すると、切り出し時にどちらか一方に寄せやすい
- ズームを強くしすぎると打球が外野に飛んだとき追えなくなるため、全体がやや余裕をもって映る画角を基本にする
- フレームレートは30fps以上で撮影しておくと、後から切り出しても動きが滑らかに見える
撮影のコツ全般については 野球の試合を上手に撮影するコツ をあわせて読んでみてください。
まとめ
- 縦型ハイライトに使う場面は自分で選んで指定する。AIによる自動検出はないため、動画を見返してタイムスタンプをメモするところから始める
- 横長映像のどの部分を縦枠に収めるかをフレーム位置として指定し、場面の動きに合わせて時間ごとにずらすと見やすくなる
- キャプションは短く端的に1〜2行。音声オフでも場面の状況が伝わるようにする
- 書き出したファイルは60秒以内の縦型(9:16)であることを確認してからYouTubeにアップする
- 1試合から3〜5本程度に分けて投稿するとチームのSNS活用として継続しやすい
縦型ハイライトの書き出しからキャプション・スコア表示まで一通りの機能を備えたNineCutは、Mac・Windowsに対応したPC用買い切りアプリです。まずは 無料で試して 、お手持ちの試合動画でどんなショートが作れるか確かめてみてください。